離れて暮らす親のこと
実家じまい・空き家

実家じまいの流れ。始める前の話し合いから売却・手続きまでの順番

11月4日更新約5分で読めます

このテーマのまとめ実家じまい・空き家

実家じまいは、片付けから始めたくなります。でも、家を売るのか残すのかが決まらないまま片付けると、残すべき物を捨てたり、二度手間になったりします。この記事では、実家じまいの流れを6つの段階に分け、どこから始めればよいか、期限のある手続きはどれかをまとめました。

先に結論
  • 最初にするのは片付けではなく、家族で「家をどうするか」の方向を話すこと
  • 流れは、話し合い、現状の確認、方針決定、片付け、家の処分、手続きの順
  • 期限があるのは相続登記(相続を知った日から3年以内)と税の特例。ここから逆算する
目次
  1. 実家じまいの流れは6つの段階
  2. 親の状況で、始める位置が違う
  3. 話し合いで決めておきたいこと
  4. 片付けは方針が決まってから本格的に
  5. 家を売る場合の流れ
  6. 期限のある手続き

実家じまいの流れは6つの段階

実家じまいの全体は、次の6つに分けられます。親の状況によって、どこから始まるかが変わります。

  1. 家族で話し合う家をどうしたいか、親の気持ち、誰が中心になって動くかを話します。
  2. 実家の現状を確かめる名義、建物の古さや傷み、ローンや借地かどうか、荷物の量を確かめます。
  3. 方針を決める売る、貸す、残す、解体するのどれにするかを決めます。
  4. 片付ける残す物、形見分けする物、売る物、処分する物に分けます。
  5. 家を処分する、または管理を始める売るなら不動産会社に相談し、残すなら管理の担当を決めます。
  6. 手続きをする相続登記、公共料金の解約、郵便の転送、売ったあとの確定申告などです。
関連記事実家じまいの進め方。誰も住まなくなった実家を売る・貸す・残すの考え方

親の状況で、始める位置が違う

親の状況始める位置気をつけること
親が元気で、ひとりで住んでいる話し合いと現状の確認親の家なので、決めるのは親。急がせない
親が施設に入った方針を決める売るなら売り主は親。判断する力があるうちに
親が亡くなった相続人の確認と話し合い相続登記の期限がある。遺品整理と並べて進める

親が元気なうちに始められると、親の希望を本人から聞けるという大きな利点があります。どの物を残したいか、家をどうしてほしいかを聞いておくだけでも、あとの迷いが減ります。

関連記事親が施設に入ったら実家を売る?売るときの注意と認知症の問題

話し合いで決めておきたいこと

決まらないことがあっても構いません。決まったことと決まっていないことを書き出して、家族で同じものを見ておくと、あとで言った言わないになりにくくなります。

片付けは方針が決まってから本格的に

売るなら、引き渡しまでに家を空にするのが一般的です。残すなら、急いで全部を処分する必要はありません。方針によって、片付けの期限と範囲が変わります。

片付けの費用は、荷物の量や家の広さで大きく変わります。費用の考え方は別の記事にまとめました。

関連記事実家じまいの費用の内訳。片付け・解体・売却・税金の考え方

家を売る場合の流れ

  1. 相続登記をする(親が亡くなっている場合)売る前に、相続した人の名義にしておく必要があります。
  2. 査定を受ける複数の不動産会社に査定してもらい、価格の根拠を聞きます。
  3. 売り方を決める仲介で買い手を探すか、業者に買い取ってもらうかを選びます。
  4. 売買契約と引き渡し契約のあと、決済と同時に鍵を渡すのが一般的です。
  5. 確定申告売って利益が出たときなどは、翌年に確定申告をします。特例を使うときも申告が必要です。
関連記事相続した家を売却する流れ。相続登記から確定申告までの順番と期限

期限のある手続き

手続き期限確かめ先
相続登記相続で不動産を取得したと知った日から3年以内(2024年4月1日から義務)。それより前の相続は2027年3月31日まで法務省、法務局
空き家を売ったときの3,000万円特別控除相続開始から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売る(制度の対象は2027年12月31日までの売却)国税庁、税務署

相続登記は、正当な理由なく怠ると10万円以下の過料の対象になることがあります。特例は、家の建築時期や相続直前に誰が住んでいたかなど要件が細かく、相続人が3人以上だと控除の上限が変わる場合もあります。使えそうなら、売る前に税務署や税理士に確かめてください。

専門家に相談したほうがよいとき
  • 相続人が誰か、遺産をどう分けるかがはっきりしないとき(司法書士、弁護士)
  • 相続登記を自分でできるか不安なとき(法務局の相談、司法書士)
  • 売ったときに税の特例が使えるか知りたいとき(税務署、税理士)

よくある質問

実家じまいにはどのくらいの期間がかかりますか

家の場所、荷物の量、売るか残すかで大きく変わります。売る場合は買い手が見つかるまでの時間も読めないため、期限のある手続きから逆算して早めに動き始めると安心です。

片付けと売却の相談はどちらが先ですか

方針を決めるために、片付けの前に不動産会社に査定や相談をしてもかまいません。荷物があるまま買い取る業者もあるため、片付けの範囲は売り方で変わります。

親が反対しているときはどうすればよいですか

親が住んでいる、または親の名義の家は、親が決めることです。家の今後の心配を伝えつつ、まずは書類の場所や希望を聞くところから始めるとよいでしょう。

遠方に住んでいて通えません

帰省の回数を決めて計画的に進めるほか、片付けや見回りを業者に頼む方法もあります。鍵の受け渡しや立ち会いを誰がするかも決めておきましょう。

関連記事親子の終活のトップ

あわせて読みたい

ほかのテーマを読む