遺品整理を自分でする手順。仕分けの順番と捨ててはいけない物
親の物は、できれば家族の手で片付けたい。費用を抑えたい。そう考えて遺品整理を自分で始める人は多いですが、思ったより時間がかかり、途中で止まってしまうこともあります。この記事では、始める前の準備、仕分けの順番、捨ててはいけない物、処分の仕方を順にまとめました。離れて暮らす人が、限られた帰省で進める計画の立て方も書いています。
- 遺品整理を自分でするなら、まず書類と貴重品を探し、次に残す物を決めてから処分に進む
- 通える回数から逆算して、1回ごとにやる部屋を決める
- 重い物の運び出しや大量の処分は、その部分だけ業者に頼む方法もある
遺品整理を自分でするか決める目安
| 自分でしやすい | 業者に頼むことも考えたい |
|---|---|
| 物が少ない、部屋数が少ない | 物が多く、物置や庭にも物がある |
| 近くに住む家族がいる | 遠方で、帰省の回数に限りがある |
| 退去などの期限がない | 賃貸の退去日や売却の引き渡し日が決まっている |
| 家族に運べる人手がある | 大きな家具や家電が多い、階段しかない |
始める前に家族で決めること
遺品は相続人の財産です。一人で進めると、あとで「あれは欲しかった」と揉める元になります。始める前に、兄弟や親族と方針を決めておきましょう。
- 誰が中心になって進めるか
- 形見として欲しい物を、それぞれ先に伝えてもらう
- 売った物のお金や、かかった費用をどう分けるか
- 相続放棄を考えている人がいないか
相続放棄を考えている場合は、財産を処分すると放棄できなくなることがあります。家庭裁判所への申述は、相続の開始を知った時から3か月以内です。判断がつくまでは処分を控え、専門家に確かめてください。
関連記事遺品整理はいつから始める?四十九日・賃貸の退去・相続放棄の考え方準備する物
- 軍手、マスク、汚れてもよい服
- ごみ袋(自治体の指定の袋があれば、それ)、段ボール、ガムテープ、油性ペン
- 仕分け用の付せんやシール(残す、売る、捨てる、迷う)
- 自治体のごみの出し方の案内(粗大ごみの申し込み方法も)
自分でする遺品整理の手順
- 書類と貴重品を探す通帳、印鑑、権利証、保険証券、年金の書類、遺言書、現金を最初に探します。見つけた物は一つの箱にまとめます。
- 部屋ごとに計画を立てる通える回数から逆算して、1回にやる部屋を決めます。物の少ない部屋から始めると進みやすくなります。
- 残す・売る・捨てる・迷うに分ける迷う物は無理に決めず、迷う箱に入れて先に進みます。
- 形見分けをする兄弟や親族に、残した物を見てもらって分けます。
- 売る物を査定に出す値がつきそうな物は、処分する前に査定に出します。
- 処分する自治体のごみの決まりに従って出します。粗大ごみや家電は別の手続きが要ります。
捨ててはいけない物
- 通帳、キャッシュカード、印鑑、権利証などの財産の書類
- 保険証券、年金や税金の書類、公共料金の領収書
- 遺言書やエンディングノート(遺言書は開けずに保管する)
- 借りている物、レンタルの機器
- スマートフォンやパソコン(契約や写真の確認に要ることがある)
封のされた遺言書は、家庭裁判所での手続きが要る場合があるため、その場で開けずに保管してください。
処分の仕方と気をつけること
ふだんのごみは自治体の決まりに従って出します。大きな家具は粗大ごみの申し込みが必要です。テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンは家電リサイクルの対象で、ふつうのごみには出せません。
大量のごみを一度に出すと、近所の迷惑になることがあります。また、「無料で回収」と回ってくるトラックには頼まないようにしましょう。環境省は、家庭のごみの回収には原則として市町村の許可が要るとして、許可のない業者に頼まないよう呼びかけています。
関連記事遺品整理のトラブル事例と防ぎ方。追加請求・キャンセル料・形見の処分一部だけ業者に頼む方法
仕分けまでは家族でして、運び出しと処分だけを業者に頼む人もいます。家族の思いを残しつつ、重い作業を任せられます。頼む範囲をはっきり伝えると、見積もりも比べやすくなります。
関連記事遺品整理業者の選び方。見積もりで確かめたい項目と許可の見方- 相続放棄を考えていて、どこまで片付けてよいか分からないとき(弁護士、司法書士、家庭裁判所)
- 遺言書が見つかったとき(家庭裁判所、弁護士、司法書士)
- 粗大ごみや家電の出し方が分からないとき(実家のある市区町村のごみの窓口)
よくある質問
自分でするとどのくらいかかりますか
物の量、人数、通える回数で大きく変わります。数日で終わる家もあれば、何か月もかかる家もあります。期限があるなら、それに合わせて業者の手も借りることを考えましょう。
一人で進めてもよいですか
遺品は相続人の財産なので、一人で決めて処分すると揉めることがあります。事前に兄弟や親族と方針を決め、形見として欲しい物を聞いておきましょう。
写真や手紙はどうすればよいですか
急いで捨てる必要はありません。迷う物は箱にまとめて残し、落ち着いてから家族で見直す方法もあります。
仏壇はどう処分しますか
お寺や仏具店に相談する人が多いです。供養をしてから処分するかどうかは、家族の考えで決めて構いません。
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