遺品整理はいつから始める?四十九日・賃貸の退去・相続放棄の考え方
葬儀が終わり、少し落ち着いたころ。親の家の片付けを、いつ始めればよいのか迷う人は多いです。「四十九日が過ぎてから」と聞くこともあれば、賃貸だから急がなければ、という人もいます。この記事では、時期の目安と、急いだ方がよい場合、反対に待った方がよい場合を分けて整理しました。
- 遺品整理をいつから始めるかに決まりはない。家族が集まれる日や四十九日を目安にする人が多い
- 賃貸は退去の期限と家賃があるため、早めに大家や管理会社と話す
- 相続放棄を考えているときは、遺品を処分する前に専門家に確かめる
遺品整理はいつから始めるか。よくある時期の目安
| 時期 | この時期に始める理由 |
|---|---|
| 葬儀のあと | 親族が集まっているうちに、形見分けや方針を話せる |
| 役所や年金の手続きが一段落したあと | 書類を探しながら進められる。手続きに要る書類を捨てずに済む |
| 四十九日のあと | 区切りとして選ぶ人が多い。親族が再び集まる機会にもなる |
| 気持ちが落ち着いてから | 持ち家で急ぐ理由がなければ、時間をかけてよい |
どれが正しいということはありません。大切なのは、家族の気持ちと、住まいや手続きの事情を合わせて決めることです。
関連記事遺品整理の費用と進め方。いつ始めるか、自分でか業者か、売れる物まで急いだ方がよい場合
- 賃貸住宅の退去の期限があるとき(大家や管理会社に連絡)
- 相続放棄を考えているとき(片付ける前に専門家に確かめる)
- 空き家になり、防犯や傷みが心配なとき
- 冷蔵庫の食べ物や生ごみが残っているとき
- 持ち家で急ぐ理由がない場合の、思い出の品の整理
賃貸では、退去するまで家賃がかかり続けることがあります。まず大家や管理会社に連絡して、退去の期限と原状回復の範囲を聞きましょう。
相続放棄を考えているときの注意
親に借金がある場合などに、相続放棄を考える人もいます。相続放棄は家庭裁判所に申し出る手続きで、裁判所によると、相続の開始を知った時から3か月以内にしなければならないと定められています。
民法では、相続人が相続財産の全部または一部を処分したときは、単純承認(相続を受け入れること)をしたものとみなす、とされています。そのため、価値のある遺品を売ったり捨てたりすると、相続放棄ができなくなるおそれがあります。
どこまでが処分に当たるかは、物や事情によって判断が分かれます。相続放棄を少しでも考えているなら、片付けを始める前に弁護士や司法書士に確かめてください。
- 価値のある物を売る、形見として持ち帰る
- 家具や家電をまとめて処分する
- 預金を引き出して使う
持ち家なら焦らなくてよい
親が持ち家に住んでいて、ほかに急ぐ事情がなければ、遺品整理を急ぐ必要はありません。気持ちが追いつかないうちに片付けると、捨てすぎて後悔することもあります。
ただ、誰も住まない家は傷みやすく、税金や管理の手間もかかり続けます。片付けの時期と合わせて、家をどうするかも少しずつ家族で話しておきましょう。
関連記事遺品整理で捨てられないときの考え方。親の物と気持ちの整理関連記事空き家を放置するリスク。特定空家・管理不全空家と固定資産税の仕組み始める前に済ませておきたいこと
- 兄弟や親族に、始める日と方針を伝えた
- 通帳、印鑑、権利証、保険の書類、遺言書を探した
- 相続放棄を考えている人がいないか確かめた
- 賃貸なら、退去の期限を大家や管理会社に聞いた
いつまでに終えるか
終える期限も、決まりはありません。賃貸の退去、家の売却の引き渡し、相続税の申告が要る場合の期限など、家族の事情から逆算して決めます。期限が近いのに量が多いときは、業者の手を借りることも考えましょう。
関連記事遺品整理業者の選び方。見積もりで確かめたい項目と許可の見方- 相続放棄や限定承認を考えているとき(弁護士、司法書士、家庭裁判所)
- 相続税の申告が要るか分からないとき(税務署、税理士)
- 賃貸の退去や原状回復で大家と話がまとまらないとき(消費者ホットライン188、弁護士)
よくある質問
四十九日前に始めてもよいですか
問題はありません。四十九日は区切りとして選ばれることが多いだけで、賃貸の退去など事情があれば早く始める人もいます。家族の気持ちに配慮して決めましょう。
何年も手を付けられていません
持ち家で急ぐ事情がなければ、責める必要はありません。ただ空き家の管理や税金の負担は続くので、少しずつでも始める日を決めると進みやすくなります。
相続放棄をしたら、片付けはしなくてよいですか
相続放棄をすると財産を引き継がない代わりに、自由に処分もできなくなります。片付けの扱いは事情によって違うため、弁護士や司法書士に相談してください。
親が施設に入っている間に片付けてもよいですか
親が元気なら、家の物は親の物です。本人の気持ちを聞きながら、一緒に進めるのが基本です。
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